通勤デッドヒート
2014/10/19
今の勤務先は、新宿から少し離れた場所にある。
いつもは電車で行くのだが、その日は晴れていたので歩いていくことに。
だいたい、15~20分くらいの時間でつくから、そんなに苦にならない。
朝の通勤ラッシュの電車から開放され、道路を歩くのだが、結構な人が同じ方向に無言で歩く。
道も狭いので、信号待ちで団子状になったグループ単位に同じスピードで移動する。
なんか、日大の華麗なる更新と変わらないくらい、密着した状態になる。
なんせ、朝の時間帯、みんな急いでるものだから、のんびり歩いている人は、ほとんどいない。
その中でも、何人かはグループから抜け出したいのに抜け出せず、ソワソワしている人もチラホラ。
そういう自分も、何となくグループのスピードだと遅いので、自分のペースで歩きたい。
以下は、その思惑を持った者達の戦いである。
何かスタートの合図がかかったように、2~3人の親父が、団子状の団体の中で、隙間を縫って左右に動き始める。
その行動により、グループの中盤から徐々に前のグループに迫る。
そんなヤツの一人の自分。
五感を研ぎ澄ませながら、前後左右の状況を見て人々の間をする抜ける。
ふと左を見ると、向こうから同じように人を買いぐる親父が迫り来る。
そこそこ太目のオッチャン。
まるで、あの香港スターのように、軽いふとワークですり抜け、こちら側に迫り来る。
こちらも負けるか!とグループ内をかいくぐるが、その親父との距離が迫る。
2人、ぶつかりそうになった瞬間!お互いに別のルートを見つけ、あっという間に距離が離れた。
「こ、こいつ、やりやがる!」
どう見てもフットワーク軽そうに見えないのに、忍者のようにスルスルとグループ内をすり抜けるオッチャン。
「向こうも意識してるのか?まさかな。。。」
とも思ったが、どうも、あちらもこちらを意識し始めたようだ。
こうなったら、どちらが先に前に抜け出られるか、勝負!
レディー、Go!
お互い左右に体を傾けながら、グループ内をすり抜け、どんどん前に進む。
いかん、このままでは負ける!
そう思った瞬間、ある方法を思いつく!
(裏技:歩道と道路の間でショートカット!)
危険承知で、道路に飛び出る。
そして、目の前の視界は一気に広がる。
このまま、一気にワープだ!と思った瞬間!
車のクラクション音が鳴り響き、驚いて歩道に戻ってしまった。
しくじった!
それを見て、ライバルのオッチャンがほくそ笑むw
そして、オッチャンはその隙を突いて、正攻法でグループの前面に這い出てしまった。
何たることだ・・・たいしたことではないのに、何だか悔しくて仕方が無い。
オッチャンは、なんとなく振り向きざまに、俺にこぶしを見せて、寂しそうに笑ったような気がする。
チャンピオンか!w
くそ~、明日、もう一度チャレンジだ。
悔しい思いいっぱいで、会社の扉を開けるotataであった。
(こんなときは、仕事も調子が悪い。。。)
今度あったときは、必ずリベンジをすることを誓う。
というか、歩道拡張してくれよ!!