長いこと使ったWindows系OSが遅くなる理由と対応
自宅で利用しているWindows系PC。
長年使ってると、だんだん遅くなってきませんか?
その原因、昔はPCにアプリケーションをインストールするときに「レジストリ」という管理情報を書き込み、レジストリが肥大化するため、OSの処理が遅くなると言われていました。
ちなみに、このレジストリと言われる情報、アプリケーションを削除してもレジストリは削除されないため、OS自体の処理速度は早くならない。
おまけに、このレジストリ、知識なく削除したり弄ったりするとOS自体が立ち上がらなくなってしまうという、扱いづらいもの。
この概念が、ずっと自分の頭にこびりついてたため、Windowsには「レジストリクリーナー」的なソフトが必須だと思っていました。
しかし、「レジストリクリーナー」でレジストリ整理しても全くスピードは変わらない。
逆に、なんだか遅くなる一方。。。
頭にきて、1日潰してOS出荷時に戻し、全WindowsUpdateを施しましたが全く解消せず・・・
なお「Chrome」での閲覧が異常に遅かったので、そちらに観点移して調べた結果、Chromeはアドオンや開いてるタブに比例してCPU/メモリを食うということ。
そんなわけで、いろいろ整理してみましたが、これも不発に終わりました。
でも、この対応でも少しだけ早くなった気はしましたが、当初使い始めたときに比べれば雲泥の差。。。
で、先日調べて自分の概念が大きな間違いだったため、まとめておきたいと思います。
そして、PCが遅くなった解消方法(自分の場合)も分かったので、そちらもまとめておきます。
○レジストリの肥大化とOSスピードの関係
・「WindowsXP」までは、レジストリ肥大化によるOSのスピード低下が発生。
・「Windows Vista」以降は、レジストリが肥大化しても、OSパフォーマンスには影響なし。
○「レジストリクリーナー」について
・一応、レジストリを整理しHDDの空き容量は少し空けてくれる。
・「Windows Vista」以降はOSの改良によりレジストリ肥大化によるOSパフォーマンス影響がないため、レジストリークリーナーが謳っているスピードアップ効果はない。
・謳い文句は「コンピューターウイルス感染」「スパイウェアの投入」を狙ったもの。
全てがそうでは無いですが、そう疑った方が良い。
○PCが遅くなる原因(自分の場合の話ですが、ほぼ、遅くなった不満を抱えてる人に当てはまると思います。)
①アプリケーションインストール時に登録されたスタートアップが大量
②常駐プログラムが大量
(何故か?)
常駐プログラムがCPU/メモリを利用するため、その分PCのパファーマンスが低下する。
(影響)
起動時の速度低下
アプリケーション常駐量が増加しCPU/メモリを食いつぶし速度低下
(対応方法)
以下にスタートアップ、常駐プログラム索状方法が記載されています。
http://support.microsoft.com/kb/2168138/ja
③HDDのの断片化
(何故か?)
HDDは開いている部分にデータを書き込む。
断片化してると、一度に取り出す情報をHDDの開いている領域に書き込むため、HDDの読込が遅延するため。
(影響)
HDDのアクセススピード低下
(対応方法)
Windows標準のデフラグツールで最適化
「Windowsマーク」「全てのプログラム」「アクセサリ」「システムツール」「ディスク デフラグ ツール」
⇒無料のデフラグツールは避ける。
⇒使っても有名メーカーのものを利用する。
④PCのドライバが古すぎる
(何故か?)
WindowsUpdate等のOS処理変更にドライバが対応しきれていない。
(影響)
ドライバが新しいOSの処理に対応していないため、パフォーマンスの大幅な低下が発生
(対応方法)
購入したPCのメーカーや、自作PCの場合は各部品メーカーから出ているドライバ情報を確認し、最新版にアップデートする。
※私のPCはDELL製で「DELL ドライバ」で検索したら1発で引っかかりました。
※そのサイトで「システム分析」したら、自分のPCの機種を自動で判断し最新ドライバを一覧表示してくれました。
※他のメーカーでも似たような対応されていると思います。
自分の場合、③まではキッチリやってました。
しかし④は気にしていませんでした。
確認結果、1年以上前にドライバが公開されていました。
そして、ドライバはWindowsUpdateのように自動で更新されない。
手動でするしかないため、確認しないで利用している人、多いと思います。
結果、グラフィックドライバーを最新化したらレスポンス解消しました。
まずは、PCに対して必要なものを全て最新化することが大事だと思いました。
なぜなら・・・
各メーカーともに、OSが新しくなれば、それに伴う自社製品の影響を確認し、問題があればすぐに対応しているから。
メーカーとして当然で、メーカーとしても、ユーザーに出来るだけ早く更新して欲しいと願っているはずです。
よく、出始めのUpdateは危険だという話もありますが、今回のようにレスポンス悪くなった時は、逆にUpdateしないことによる影響の方がデカイです。
PC速度アップ系のソフトがいろいろ出ていますが、まずはPCのOS、ドライバの最新化をしてみてください。
それでダメなら、HDDの劣化(ずっと電源入れてても5年は持ちます)など、ハード機器の問題を疑ってみる方が良さそうです。